歴史に残る選手やキャプテンってどんな選手なんだろう? 「人格者」と「カリスマ性」の違い

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先日のオンライン講義で、高校生の選手達から出た質問の中には「今矢さんが思う人間性のある選手はどういう選手ですか?」や「キャプテンとして出来る事はどんな事でしょうか?」などと深い質問があったので私なりの答えをさせて頂きました。


まずですが、一人の力でチームを引っ張れる選手やキャプテンやコーチはそんな多くはいないにしても存在はすると思います。


その高校やチームや、もっというと組織を引っ張る圧倒的な【リーダーシップ】や【カリスマ性】を持っている人達は確かにいます。


但しその人が去った後のそのチームや組織はどうでしょうか??


黄金時代はその人のカリスマ性で何とかなっていたのが、そのパワーやエネルギーが無くなっていった組織が衰退していくのを実際に見たり聞いたりした事はないでしょうか??


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私が選手達に伝えたのは、みんなが卒業した後の10年後にもその高校で語られる選手って凄くない??


むしろ去った後の方がその人や選手の作り上げた伝説が財産として輝いていくって本当の意味のリーダーシップなんじゃないのかな?って。


ここで少し「人格者」「カリスマ性」の違いについて話します。


英語だと A PERSON WITH「CHARACTER」か「CHARISMA」とこの二つの単語に分かれます。


CHARACTER = 人格者
CHARISMA = カリスマ性


この二つの言葉の由来がギリシャ語で CHARACTERはCHISELという言葉からきているそうです。 CHISELとは彫刻とか作る時の「のみ」です。


年月をかけて自分を彫刻の用に削って磨き上げて剥がしていって出来上がっていくのがその人の「人間性」であり「人格」だという意味です。


一方で CHARISMA カリスマは支持を得られるように誘い出すまたは魔法の様な力で人々に影響を与えるだそうです。


もちろん凄い事なのですが、常に手品の様な物を用意をしておかなければいけないのと、魔法が無くなってしまった時や結果が出なくなった時に急にパワーを失う場合があるという事です。


この両方を備えていて使いこなせる人がおそらく最強なのですが、たくさんの修行をしないとその域にはいけないのでしょうね!


リーダーシップでは私もこれまでたくさんの失敗をしましたし、失敗をし続けるでしょう。


但し毎日毎日「自問自答」をして、「自己分析」をして、昨日より「0.01%でも成長できる道や方法」を模索しながら自分の「のみ」で自身を削って磨き上げて剥がして新しい自分を創り上げていく事です。


「失敗」をどう使うか、どう受け取るかが一番大事な事だと思います。


少しおかしいと思われるかもしれませんが、「失敗」をした時に少し嬉しく感じます。


毎日の一日の終わりに日記で自己分析をして4項目で自己採点をする習慣があるのですが点数が低い時は少なくともその項目や分野では「失敗」だと思います。


その失敗にまだまだ成長できる!という要素がある事に嬉しさを感じます。


全てはエネルギーです。
失敗にはパワーがあります。それをどういうエネルギーにしていくか。


歴史に残る選手を育てていき、自分自身もその域に行ける様に日々成長を怠らない様にします。


キャプテンの質問にはこう答えました。
キャプテンとして出来る事はやはり耳を傾けてあげる事だと思います。


英語で聴くは「LISTEN」です。
この言葉をごちゃ混ぜにすると違う英単語が出来上がります。


それは「SILENT」です。
そう、沈黙です。口を出さずに相手の事を聴いてあげる事です。


そのキャプテンにもう一つ質問をしました。


「今このオンライン講義だと60人前後いるけど、その中で選手の意見を聴くのと1人1人、もしくは小グループで聴いてあげるのはどっちが良いと思う??」と


返ってきた返事は1対1の会話です。


時間と労力がかかる事ですが、とても大事な事だと思います。
時間に追われていたり、話すトピックによっては小グループももちろんありだと思います。


とてつもない感動や嬉し涙って、何かを成し遂げた時にどんなチームや組織であったかがまた別次元の喜びを生むのだと思います。


それが歴史に残るチームや組織になるのではないでしょうか?


長くなりましたが、最後まで読んで頂いた方々ありがとうございます!!

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